
府中まごころ仏壇館は、家具屋「府中家具の館」が運営する仏壇専門店です。家具店ならではの仕入れルートと選定力をいかし、お仏壇だけでなく、暮らしに寄り添う屋久杉の工芸品や一枚板など、日常の空間に取り入れやすいアイテムも幅広く取り扱っています。屋久杉ならではの深い木目や香りは、暮らしにそっと自然の気配を添えてくれる存在として、多くの方に選ばれています。
屋久杉は現在、新たな伐採が全面的に禁止されており、市場に流通しているものは過去に伐採された材や、自然に倒れた木、そして地中から掘り出される「土埋木」に限られます。しかし、この土埋木も年々掘り出せる量が減少しており、素材としての希少性はさらに高まり続けています。今後ますます手に入りにくくなると言われる屋久杉は、まさに“一点物”としての価値を持つ素材です。
本記事では、お仏壇以外にもお楽しみいただける屋久杉の工芸品を、写真とともに分かりやすくご紹介します。置物から衝立、大型家具まで、屋久杉ならではの魅力をじっくりご覧ください。
屋久杉の置物
屋久杉の魅力を気軽に楽しみたいという方には、まず小さめの置物や雑貨がおすすめです。自然が育んだ杢目がはっきりと現れ、手元で楽しむにも飾るにもぴったりのサイズ感。ここでは、屋久杉工芸の中でも親しまれている代表的なモチーフをご紹介します。
かつだるま

屋久杉工芸品として定番のダルマは、力強く丸みのあるフォルムが特徴です。屋久杉の深い木目や自然な濃淡が立体感を引き立て、表情豊かな仕上がりに。「勝つ」「活力」「復活」を象徴することから縁起物としても人気があり、玄関やリビングに置くだけで明るく前向きな雰囲気を作ってくれます。
ニワトリ(雄鶏)

雄鶏が凛と佇む姿を一木から彫り上げた作品。胸を張った姿勢や細やかな羽の彫りが、堂々とした存在感を生み出しています。屋久杉工芸ではフクロウや虎などの動物はよく見られますが、鳥をここまで丁寧に彫り上げた作品は比較的珍しく、手仕事ならではの温かさと個性を感じられます。飾る場所を選ばず、空間のアクセントとしてもおすすめです。
コイ

二匹の鯉が力強く泳ぐ姿を彫り込んだレリーフ作品。屋久杉のうねるような杢目が水流の動きを思わせ、天然材ならではの迫力を生み出します。鯉は古くから「立身出世」「成功」の象徴とされ、縁起が良いモチーフとして人気です。よく見るとかわいらしい表情が施されており、飾ると心が和むような親しみ深い一品です。
ネズミ

愛らしい二匹の鼠を一木から丁寧に彫り上げた作品。鼠は財運や繁栄の象徴とされ、商売繁盛の縁起物としても親しまれています。親子が同じ方向を向いて進む構図は「良いものを家へ呼び込み、力を合わせて歩む」意味合いも込められ、家庭円満や繁栄を願う贈り物としても喜ばれます。
衝立
屋久杉の衝立は、自然の造形をダイナミックに楽しめる存在感のある工芸品です。素材そのものの魅力を生かすタイプと、彫刻を施してより立体的に仕上げるタイプがあり、空間の印象を大きく変えてくれます。
半円柱型

丸太を半分に割り、そのままの形を活かして作られた半円柱型の衝立。屋久杉特有のうねるような年輪が正面に現れ、まるで大木がそのまま立っているような迫力があります。丸太を贅沢に使用したこのタイプは、今後ますます貴重になると予想されます。
自然杢衝立

屋久杉の自然な形状をそのまま生かした大型衝立。長い年月を経てつくられた凹凸や荒々しい造形が、力強い存在感を放ちます。玄関や床の間に置くだけで空間の印象が引き締まり、自然の息吹を感じられるような一品です。
ふくろう衝立

丸みのあるフォルムの表面にフクロウの彫刻を施した飾り衝立。不苦労(ふくろう)の語呂から幸運を呼ぶ縁起物として人気が高く、柔らかな雰囲気を空間に添えてくれます。屋久杉の温かな色合いとの相性も良く、玄関やリビングに穏やかな印象をもたらします。
龍衝立

屋久杉の塊材に昇り龍を彫り上げた迫力ある衝立です。龍は古くから力強さと守護の象徴とされており、自然の造形美と緻密な彫刻が重なることで圧倒的な存在感を放ちます。空間の格を引き上げる一品として人気があります。
大型家具等
屋久杉の大型家具は、素材が持つ迫力と豊かな木目が存分に楽しめる贅沢な品です。タンスや茶棚、一枚板の家具など、空間に置くだけで重厚感が生まれ、自然の温かみを日常の中で感じられます。
虎

屋久杉の大きな塊材を贅沢に使い、雄々しい虎を立体的に彫り上げた作品。毛並みや表情まで精巧に表現されており、屋久杉の深い艶と相まって圧倒的な存在感を放ちます。これほどの大きさの材は現在ほとんど市場に出回らず、工芸品としても非常に希少です。
右側にチラッと写っているのがこちらのテレビボードと比較すると、その迫力あるサイズ感がお分かりいただけると思います。
屋久杉のある暮らしへ
屋久杉の家具や工芸品は、写真では伝えきれない深い艶や香り、そして手に触れた瞬間に感じる温かさがあります。 一点ごとに木目の表情が異なり、同じものが二つとないからこそ、実物をご覧いただく時間そのものが特別な体験となります。
今回の記事では、置物から衝立、大型家具まで幅広くご紹介しましたが、実はまだまだお伝えしきれていない屋久杉の品々が多数ございます。 「これも見ていただきたいのに……」と感じるほど、府中家具の館には多彩な屋久杉のコレクションが揃っています。 文章だけではどうしても表しきれない魅力があり、それを伝えきれないことが惜しいほどです。
本記事で取り上げた製品は、すべて家具専門店「府中家具の館」にてお取り扱いしております。 店内には、ここでは紹介しきれなかった屋久杉の工芸品や大型家具も多数展示しており、実際に質感や存在感を確かめながらお選びいただけます。 屋久杉のコレクションは、下記リンクからもご覧いただけます。
ぜひ一度、ご来店いただき、屋久杉がもつ自然の力強さと静かな気品を、実物に触れてお確かめください。 在庫や展示内容は時期により異なりますので、気になる品がございましたらお気軽にご相談いただけますと幸いです。 府中家具の館では、専門スタッフが丁寧にご案内し、暮らしに永く寄り添う特別な一品との出会いをお手伝いいたします。
